雪の日の修羅場

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最高ランク : 123 , 更新： 2015/04/08 4:34:41

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まず前提として、

昨日入学式でした。
クラスには、知り合いゼロです。
全員初見です。

はい、

今日はまさかの雪でした。

関東、4月に雪です。

新年度1発目の授業、雪です。

びっくり栗栗🌰

まぁ、これはどうでもいいんです。

問題は新学期、高校生。

新しいローファーですね。

皆さんの予想通り、

ワタクシ靴擦れしました。

行きで、です。

昨日の入学式では平気だったんですけどね。

はい、左足のかかとが痛いです。

誰にも相談できません。

上履きも体育館シューズも痛いです。

でも普通を装いました。

気づかれたら気づかれたで、

うん、会話に困るんでね。

HR終わって何とか駅までたどり着きました。

電車でかかとあたりを見てみた所、

「（血だ……っ）」

靴下は黒なのに、わかるレベルで血が出てます。

「（どうしよ。気づいた途端めっちゃ痛い……っ）」

最寄り駅につきました。

もうローファーなんて履けません。

硬い生地がかかとにあたります。

あーぁ、さっきまで何とか履いて歩いてたのに。

「（や、やばい……っ）」

朝、すごい雨降ってたんで（朝はまだ雨だった）

母に家から最寄り駅まで車で送ってもらったんですよ。

実は母は私を送ったあと、

祖母の家へ出かけていたんです。

そう、車で迎えに来てもらうことも不可能。

イコール？

帰りは歩いて！

ローファーの為、かかとを踏んで歩くことも不可能。

『もう駄目だ。』そう思った私は

何とか駅のコンビニに入り、

絆創膏を探しました。

でも無かった！

見えたのは絶望という2文字。

近くのドラッグストアに行くことも考えた。

でも無理だ。

私は今、Suica(ICカード)しか持っていない。

そのドラッグストアは、

Suicaで支払うことができない！

万引きする勇気はない。

ていうか、勇気があってもしない。

万引きは犯罪です。

限界を感じた私は、

駅のトイレに入りました。

とりあえず、靴下を脱いで傷を確認。

……。

予想以上。

絆創膏、絆創膏さえあれば……！

そうだ、ティッシュを傷にあてれば

ローファー痛くないかも！

ポケットティッシュを重いカバンから取り出し、

折ってなるべく厚くなるようにし、

傷にあててその上から指で押してみた。

「痛くない……！」

キタコレ！

じゃあこのまま靴下履いて……

あれ？

「う、嘘だろ……っ」

靴下履くとずれる！

ティッシュずれる！

痛い！

その後試行錯誤を繰り返し、

なんとか靴下を履けました。

よし。ティッシュの場所、いい感じ。痛くなーい。

もうローファー履いて帰るだけ！

「な、なんだと……っ」

ローファー、結構サイズぴったりなんですよ。

おわかりですか？

ティッシュを“ なるべく厚くなるように ”、

折ったんです。

……ティッシュが傷を苦しめる。

泣きたい。

出来ることなら、ローファー脱いで帰りたい。

晴れてたら本当にそうしてたかも。

でも外は雪。

地面はびしょびしょです。

ちょっと無理。

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あのね、

トイレがね、センサーのタイプなんです。

座ると音が鳴る。

便座から離れると水が流れる。

私自身、トイレに用は無かった。

ただ逃げ場としてね、

少しスペースをお借りしたまでです。

なのに、センサーのタイプだから！

もう5､6回水流れてる。

動く度に音が鳴り、流れる。

何もないのに水が流れていくのを見るのって

罪悪感しかないです。

でもこの個室から出れない。

ローファー履けないから。

なのに水はまた流れていく。

センサーのトイレって、

時には罪悪感を生むんですよ。

手動で水が流せる機能があるのなら、

手動で音と流水を止める機能もつけて。

とりあえず、便座に座った。

スマホ出して、ねこあつめた。（ねこあつめをやった）

UROGの上田様の記事書いた。

妹に「助けてくれ」ってLINE送った。

そしたら文一くんの画像だけ返ってきた。

さっきのコンビニで買ったミルクティー飲んだ。

ペットボトル1本飲み干した。

2本目に手をつけた。

だれか来た。

もちろん、個室の外に。

親子連れっぽい。

私、何してるんだろう。

ミルクティーしまいたい。

カバンに入らない。

飲み干したペットボトル潰した。

入った。

もうここを出よう。

ありがとう、快適だったよ。トイレ。

ローファー履けない。

……。

もう、どうでもいい。

脱いで帰ろう。

個室出た。

あ、親子連れ見てる。

微笑んでみた。

恥ずかしい、と思ってすぐに帰った。

皆さん、絆創膏は持ち歩きましょう。