【スプラトゥーン2】私がそれを持つ理由④
占いツクール 小説 スプラトゥーン最高ランク : 12 , 更新: 2018/08/01 7:19:54
何度も書いてるのでもう省略
気をつけてください。
+-+-+
「だって、なんの理由もなしにこんなブキ担ぐ子いないでしょ?それにあなたみたいに可愛い子なら尚更」
「……」
ちょっと待って下さい、頑張って思い出すので。やっと出来た返事はそんなものだった。お姉さんはそれが面白かったのか何なのか、「頑張ってね」と楽しそうに笑っていた。
まず、私がハイカラシティに来たのは今から半年前のこと。その頃の私はまだ可愛らしいわかばシューターを抱えていて、ナワバリバトルの基本も理解出来ていなかった。
キルを目的に初心者を狙うイカがいるというのも、その頃はまだ知らなかった。
「おい、あっちのチーム初心者がいるぜ」
「ほんとだ、かわいー」
同じチームに入ったイカはご丁寧に、そんな会話をしていたイカから私を引き離したが、バトル中もそうやってしてもらえることは無い。自分の身は自分で守らなくてはいけない。
「君はキルしなくてもいいから塗ってね!!」
「は、はい!」
そう言われたから塗っていたのに。
「おい、あそこにいたぞさっきの初心者!!」
敵チームのイカが、仲間にそう声を上げた。うまく隠れていたつもりだったのに。
「逃げなきゃ……!」
けれどなんのギアも付いていないに等しい装備では、速度重視の動きには勝てないわけで。私の背後には敵がスレスレにまで近づいていた。
「貰ったァ!!」
「……っ!」
構えられたブラスターに思わず目を閉じる。今思えば叩けば勝てたかもしれない。けどそんなことを考えられるほど冷静じゃなかった。
死を恐れたその瞬間、私の目の前でインクが散った。私と同じ色をしたインクが、目の前で散った。
「油断大敵、ってのはこういうことを言うんだぞ」
大丈夫か?と、そのイカは私に手を差し伸べてくれた。お姉さんと同じようにリッター3Kを抱えながら。私は謝った、迷惑をかけてごめんなさい。そして感謝した、助けてくれてありがとうと。
結局チームは負けてしまったけれど誰も私を責めようとはしなかった。私を助けてくれたイカは黙って行ってしまった。あの時の私は、その背中を見ていることしか出来なかった。
けどだからこそ、私はあのイカに追いつきたいと思った。立派になって、成長した姿を見てほしいと。そして、誰かを守れるようになりたいと思った。
「そうだ、私は……」
仲間を守るためにこのブキを担いでるんだ。
流石!
これからも、応援しますね📣
イラスト下手くそで、すいません💦
きびだんご
2018/08/01 22:50:44 違反報告 リンク
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