カラ松が行く!「深夜3時の水族館」最終回
おそ松さん カラ松 クトゥルフ神話trpg最高ランク : 33 , 更新: 2022/09/18 22:55:39
前回までの簡単なあらすじ
カラ松と十四松が夢の中で水族館に閉じ込められちゃった!
水が漏れてる!でも止めるには水の中にあるボタンを押さないといけないの!一体どうなっちゃうの〜!?
「十四松、お前はここに居てくれ。俺が……行こう。」
「カラ松にーさん…でもっ!」
「もし…もし俺が何かあったら、頼むぜブラザー」
そう言いながらカラ松は水の中に潜り込んでいった。
トド松「dex×5で振るね。」
dex12×5による判定。
コロコロ
カラ松→………失敗
カラ松「」
トド松「ちょ!?カラ松兄さん息して!?!?」
カラ松は真っ暗な水に飛び込んだ。視界は何も見えない。ブクブクと泡を吹いて、手足を掻き回す。しかし、その動きはぎこちなく、今にも消えそうだ。ようやく辿り着いたのは目的の円柱水槽。何とかスイッチは押せたものの、ぎこちない泳ぎのせいで既に体力は使い果たし、水のせいで呼吸も出来なくなってしまい、意識がだんだんと薄れてしまう。
水に沈む貴方を呼ぶ声は遠く、小さく…
「カラ松にーーーーさーーーーんーーーーー!!!!!!!!!!」
十四松が力一杯意識が飛んだカラ松を引きずり、なんとか水から引き上げた。
「は、早く手当しないと…!」
十四松「応急手当て」
コロコロ→成功
カラ松はhpが5回復した。
カラ松「じゃぁ十四松と手を繋ぎながら開いたシャッターの奥へ進むぜ」
カラ松達はゆっくりと進んでいく。
深海魚の為に周りを暗くしている為、視界は先程とは比べ物にならないくらいに最悪だろう。泡の音もなく、静寂と微かに耳に届く機械と水音。
それが一層に不気味さと不安を掻き立てており、二人はより強く寄り添うことになる。一歩、一歩確実に足を進めると、貴方達の横顔に貼り付くように何がが目に映る。
カラ松「目星!!!!!」
カラ松「目星」
コロコロ→成功
ギョロ。と大きく睨み付けてくる巨大なそれは人の頭か、それよりも大きいかもしれない不気味極まりない目が貴方を見下している。暗がりでも目と認識出来てしまった貴方はその目に思わず心臓がすくみ止まるような恐怖を覚える。SANチェック1/1d4
十四松とカラ松SAN値チェック
コロコロ
十四松→成功 1減少
カラ松→失敗 2減少
カラ松達の目の前に現れた不気味なそれは、一見は恐ろしげであるが、目を凝らして見ると、近日、追加されたであろうダイオウイカのホルマリンだということが理解できた。
「なんだ…ホルマリンか…」
「ねぇ…カラ松にーさん……なんかね」
「?なんだ十四松」
「これよりも…もっと、怖い、ナニカに、見られてる、気が」
「え」
カラ松達は身のすくむような悪寒を肌から感じとる。
まだ、何かがこちらを見ている。
いや、見ているというよりもっと深い、それも深淵の底から覗き込んでいるような重く暗い恐ろしい何かに覗き込まれているような感覚に、背筋が寒くなるのを感じ、互いに強く手を握りしめて、その方へ足は進む。
逃げたいという恐怖心があるのに、足は自然と其方に進んでしまう。
まるで呼ばれているかのように、進めるとひとつの大きい水槽の前に辿り着く。深海魚の為であるのに、一際大きく、壁のような水槽。
しかし、その水槽は真っ暗で何も居ないように見える。
が、貴方達にはもう。そこに何か「居る」のを理解できてしまった。
暗がりに肉体がドクリ、ドクリと全身を犇めかせ脈打っているその体は、人型であるのに、両生類や海洋生物を混ぜて不気味に溶かしたような肌をしており、凄まじい程の威圧感を放ち立っていられるのがやっとだと言わんばかりに悪寒を全身から感じさせている。
先程に目を合わせたばかりのダイオウイカとは比較にならない位に、ギロリと見開かれ睨まれ、覗き込まれるその瞳は我々のようなちっぽけな人間なんぞ到底相手に出来るような存在ではないと、嫌な程教えられるだろう。
それはまさに深淵の底に住まう怪物か神か。
かつてこの地に君臨し、後に海底へ地を沈め眠った「大鮫神」または大いなる邪神を前にした貴方達に襲いかかる終わりのない恐怖。
SANチェック1d10/1d100
十四松とカラ松SAN値チェック
コロコロ
十四松→失敗→SAN値12減少
カラ松→成功→3減少
十四松は一時的発狂に入る。
一時的発狂ロール→9(4ラウンド効果が続く)
9.吃音や失声などの発語障害
「ハッ…ッガッ……ヒュッ……ぁ…カ、ラァ……ま、つ、ニーッ……さっ………」
「っ!?十四松…!?」
トド松「……さぁ…どうする?」
カラ松「…」
「十四松、落ち着け。大丈夫だ…俺が居る。」
カラ松「精神分析」
コロコロ→成功
これにより十四松は一時的発狂から解放される。
「…うん!カラ松にーさんが居るからっ……僕平気っ!!」
「よし!良く言ったぜブラザー!!!」
「さぁ…十四松。呪文は覚えてるか?」
「ちょっとなら覚えてマッスル!」
「じゃぁ……詠唱するぜリトルマイじゅうしまぁ〜つ!!」
カラ松と十四松は呪文の詠唱を始めた。
これにより二人の8MP消費と1d6のSAN値チェックを行う。
コロコロ
十四松→成功
カラ松→失敗
トド松「じゃぁクリティカル出したし…成功にしてあげる!」
カラ松「良いのか!?」
トド松「ここまで来て失敗とか胸糞悪過ぎでしょ」
カラ松「トッティ…!!!」
トッティ「だからトッティって言うな!!!ってオイコラァ!!名前ぇ!!」
『さぁお眠り 我が主君 偉大なる世界の支配者 貴方の眠りは今この時に』
『星はまだ揃わない 海に沈み 深海の底で 安らかな 眠りを』
『眠りたまえ 眠りたまえ 覚めることのない 夢を』
カラ松達は絵本に載っていた【大鮫神を眠りにつかせる】呪文を唱えた。すると、目の前に佇んでいた想像を超えし怪物はブクブクと塊のような泡を吹き出し、その巨体を震わせて沈んでいくような動きを見せる。しかし、眠りを拒もうとしてカラ松達を包み込まんばかりの大きな触手に似た手をガラスへ付きだし、項垂れる。最後の抵抗として、バリン!と分厚い水槽のガラスを破壊した。カラ松達へ鉄砲水のような海水が襲い掛かるように吹き出す。
割られた水槽の破片と流れ出す海水に飲み込まれながら、低いオーボエのような轟音を響かせる怪物。カラ松はその勢いに流されそうになるだろう。しかし、カラ松を必死で離すまいと繋がれた手を十四松は痕が付く程に強く掴む。
「離さないでね!カラ松にーさん!!!!!」
水族館一帯全てを海水が覆い尽くす。
ゴポゴポゴポ…と漏れる泡はカラ松達から漏れ出る苦痛の泡だ。
苦しい。自分は溺れ死ぬのかと次第に遠くなる頭の中で、カラ松達に向かって来る青黒い影が一つ。
巨体だが、怪物ではないそれは、固く繋がれたあなた達の手を引くように背に乗せて泳ぐ。
かつて存在していた幻の魚。
たった今、実現した一目見たいと願っていた「メガロドン」
現物など、歯の化石しかないその生ける幻の姿が苦しい泡を吐き出すカラ松達を引いて上を泳ぐ。
その行動は、まるでカラ松達を助けているようにも思えた。
そして「バシャァ」とイルカのように海面を飛ぶ。
到底信じられないような光景に驚きを隠せないが、それを勝る程のワクワクとした夢見る子供のような好奇心に満たされていく。
海水に満たされ行く水族館をすいすいと泳ぎ進んでいくと、海岸のようになった水族館の出入口が見える。
足元に水が浸かるくらいの深さでメガロドンは止まる。「降りろ」ということだろう。
背から降りると、メガロドンはあなた達を暫く見つめてからまた水族館の海へ戻っていく。
その姿を見送りながら「あ、」とカラ松達は声を上げる。すっかり忘れていたが、その手はがっつりと繋がれている。
二人は笑いながら顔を見合わせて言った。
「家に帰ろう」
「うん!」
カラ松達は出入口を出た。
目を覚ますと清々しい朝の日差しが差し込んでいた。いつの間にか付いていたテレビから「新種のホホジロサメは絶滅したと思われた『メガロドン』だった!」というニュースが報道されていた。
カラ松はこのニュースに興味を持つかもしれないし、持たないかもしれない。しかし、このサメのニュースと取り上げられている水族館になんとなく行かねばならないという衝動が起こり、気づいたら服を着替えて足を進ませていた。
「あの絶滅したはずの幻の生物が!本日公開!」
でかでかと宣伝された文句のポスターを眺めていると、ふと誰かの視線を感じてそちらを振り向く。すると、同じく振り向いた誰かと目が合う。
目線の先にはいつも見かける黄色いパーカー。
青黒世界に水と魚といた。
「見に行こうよ!カラ松にーさん!」
「あぁ…見に行こうか。」
「深夜3時の水族館」END
報酬
シナリオ通過 1d3
SAN回復
旧支配者と邂逅 1d6 SAN回復
絵本の呪文(クトゥルフを眠らせる)お持ち帰り
トド松「終わり〜!なかなか面白かったね!」
カラ松「あぁ…とっても心躍るシナリオだったぜ…!!」
トド松「今度はタイマンじゃなくて誰かとやりたいね〜」
カラ松「そうだな…それこそあの二人はヤバそうだな」
トド松「え?だれ?」
カラ松「おそ松とチョロ松」
トド松「あぁ〜…ヤバイロールプレイしそうだよね…。」
カラ松「終わったから俺は出かけるぜ。十四松はどこに居るか知ってるか?」
トド松「え?確か居間に居たはずだけど…何しにいくの?」
カラ松「なぁ〜に簡単なことさ〜!」
トド松「?」
カラ松「また見にいくんだよ」
ーあの青黒い美しい世界を、なー
これにてカラ松が行く!「深夜3時の水族館」完結です!
最後まで見てくださりありがとうございました〜!!!!!
皆んなもレッツクトゥルフ!!!!!
次回予告…?
おそ松「なぁ…チョロ松」
チョロ松「何だよ?おそ松兄さん」
おそ松「壁から…壁からエビフライが生えてるんだけど…」
チョロ松「…は?」
速度松の「壁からエビフライが生えてるんだが」
やるかもしれないしやらないかもしれない。
caviarbloom0l
2022/09/18 23:01:12 違反報告 リンク
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