もしもあの時。

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皆さんには、もしもあの時こうしてれば良かった。こんな事が起こらなければよかったって思うこと、ありますか？

私は最近、それを強く思っています。

前回話したように、私は高校を辞めるつもりでいます。

その理由はたくさんありますが、多分１番大きい理由が担任の発言です。

私が登校を拒否した翌日、学校へ行って教育相談を受けました。

スクールカウンセラーと話しました。

そこまでは良かったんです。

その２日後、午後から学校へ行った私。

午後は有名なオペラ歌手の方が公演に来て下さって、その公演を聞きました。

元々、歌は好きですし、合唱部でもあるので、そこはすごく楽しかったです。

しかし、その後、学校が終わり、部活の練習中の事です。

部活も後半に差し掛かってきて、楽しく歌ってる途中に担任がわざわざ音楽室まで私を呼びに来ました。

先輩も同級生も「行ってきて」と言ってくれたので、担任について行って、職員室で話をしました。

事細かく、いろんなことを聞かれました。

実は、９月から１１月まで２カ月間私のお母さんが入院していて、そこから私は自分を保つので精一杯でした

何度もお母さんの病院には行きましたが、入院は急な話で、何度もお母さんの前で泣きそうになってしまい、絶対に家族の前では泣かないでおこうと決めて、自分を精一杯保っていました。

そこからいろんなことが自分の中で崩れていき、自分のバランスが崩れていたんです。

自分が、これ以上潰れないように、潰れると周りに迷惑がかかるからと、部活も休部し、大好きな合唱も出来ない２カ月間。

正直、とても辛かったです。

そんな事もあって、自分が学校に行きたくないと思い始めたのはその頃からです。

ストレスのせいで体調を崩して学校も休みがちで、一時期2、３週間の間に点滴を5本した事もありました。

でも、最近は家も落ち着いてきて、少しづつ元の生活に戻っていて、自分のことにも気を配れる余裕が出来てきたから、過呼吸を起こして、自分の感情が表向きになったんです。

もちろん、担任はその事なんて詳しくは知りません。

まあ、親が入院していたことは知ってましたけど。

私は基本、親にわがままを言うのが苦手です。

甘えるのが超下手くそな人です。元々は。

だから、親には心配をかけたくなくて、学校に行きたくない理由もきちんと話せていませんでした。

担任には、この頃から自分のバランスが崩れて、何もかも投げやりになっていたと話しをして、その他にもたくさん聞かれて、答えました。

そしたら、担任はまず「親ときちんと話そう」って言ってくるんです。

親に迷惑掛けたくない人間が親に話せと言われて、話せると思いますか？

私は黙り込みんでしまい、担任の「迷惑かけたくないんだ」という言葉に頷きました。

すると担任は

「もう、迷惑は掛けてるんだよ」

と言った。

この時点で迷惑かかってるのはわかってるんだよ、自分でも。

でも、これ以上掛けたくなかった。

だから、こうなってるのに、それ、言わなくてもいいでしょ。

もう、私は担任のこのセリフを聞いた途端泣きそうになりました。

絶対、この人は私の気持ちを理解してくれないだろうって思いました。

また、どんどん話していくうちに、私は

「自分が学校に行けないのは自分の気持ちの問題なのはわかっている」

と話しました。

まあ、実際そうだし、そこは自分でもわかってます。

すると、担任は

「先生もそうだと思う。先生だって家の色んな事とかあるし、成績だって付けないといけないし、今日学校行きたくないって思ったよ」

そう言いました。

さっきの話で泣きそうになってて、やっと落ち着いたかなって時にまたこれを言われて、もう気持ちはぐしゃぐしゃで本当に辛かったです。

最後の方に、先生は私に「将来どうしたいの」と聞いてきました。

私は目指してる大学もあるし、将来よの夢もあるから、それを話すと

「じゃあ、その目標に行くために頑張ってみない？高校は社会に出るための勉強する場所だから、高校で頑張れないと社会に出れないよ。社会に出ても人間関係は大切だし、そこはきっても切れないよ。」

と、言い放ちました。

私は、高校に入ってからずっと将来を考えて行動してきました。

だから、習い事のガールスカウトも頑張って、部活も頑張ってきました。

大学のオープンキャンパスにも行って、体験授業も受けてきました。

将来のために頑張ってきたんです。

でも、今はそれも考えられないほど自分が壊れてて、どうにもならないんです。

しかも、社会に出ても人間関係は続くと言っても、同世代だけにしか関わらない檻みたいな環境には社会に出たらならないし、正直、自分は学校という括りの人間関係じゃなければ、普通に喋れるし、普通に接せるんです。

そこをわかってない時点で、もう既に先生に呆れていて、泣きたくても、この人の前では泣いたらいけないと思いました。

なんか、自分の感情としては、埋めてた穴をシャベルでまた掘り返された感覚です。

頭では分かってることをずばずば言われて、本当に辛かったです。

そこから、また、部活に、戻ましたが、歌いながら泣きそうで、堪えるのに必死でした。

帰りのモノレールでこの沈んだ気持ちをどうにかしようと、いつも話を聞いてくれる親友にLINEで話しました。

親友は自分の状況をすべて知っていて、私の良き理解者です。

なので、私のこの落ち込みもすぐに理解してくれて、たった一言

「◯◯頑張ってたもんね」

って言ってくれました。

なんか、この言葉に全てが託されてる気がして。

入院してた時、自分を保っていた事とか、今まであったいろんなことを全て宥めてくれました。

その言葉を読んだ瞬間に涙が出ました。

その後にも親友は彼女なりに、自分を励ましてくれて、心が軽くなりました。

だから、自分は思うんです。

「あの時、担任と話してなければ、私が学校を辞めることはなかったんじゃないか」って。

午後から学校に行った日、実は、自分の中でこれからは学校に行けるかもって思ったんです。

だけど、話してから、埋めた穴を掘られて、ぐしゃぐしゃにされて、自分の頭がごちゃごちゃしてて。

もう、びっくりするくらい今でも言われたことが頭をぐるぐるしてて、それを思い出す度にドキドキして、気持ち悪くて、泣きそうな気分になります。

多分、この気持ちは簡単には無くならないと思うんです。

自分の中で整理がつくまでずっと。

誰かにつけられた傷を治すのは大変です。

やっぱり言葉は武器です。

あの時、担任と話さなければ良かった。と心から思っています。