虫の日記 1月26日(金) 曇り
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ヤツに呼ばれた。ダルイので行きたくなかったが祖父がやたら粘るので仕方なかった。
ちょいと顔出してすぐに帰ってやろうと思った。
襖を開けて中に入る。部屋の奥の壁にタッチ。義務終了。すぐに戻ろうとした。
「亜佐美に会いたがってる奴がいるんだ」
突然ヤツが口を開いた。昨日よりも少し良くなったらしく、言葉もハッキリしていた。
あの気狂いピエロなんかに会いたがってる奴がいる?
ちょっと気になったので、そのまま部屋にとどまった。
「ウチの爺さんと婆さんとは別にな、根性腐ったジジイとババアがいるんだよ。」
キツイ言葉の割に、話し方は淡々としていた。
「そいつらは、もう10年以上も前の過去を未だ引きずってやがる。」
ふうと一息ついた。喋にも体力を必要としてるらしい。
「俺達夫婦のちょっとした知り合いでね。俺達に会いたがってるんだよ。」
ごくんと唾を飲み込む音が聞こえてきた。
視線は天井に向いている。虚空を見つめてるようだ。
「いや、亜佐美だけに会いたいんだろうな」
ここだけは独り言だった。
顔を僕の方にゆっくりと向けた。頭をプルプル震わせながら持ち上げる。
弱々しい目が僕を見た。
「亮平」
思わず目を反らした。目が異様な輝きをしていたから。
それでもヤツは、横を向いてる僕に問答無用で訴えかけてきた。
「俺にもしものコトがあっても、亜佐美を奴等に会わせないでくれ。」
言い終わると同時にパサっと頭が枕に落ちた。
一瞬死んだかと思った。でもすぐに深く息を吸う音が響いてきた。
スゥゥゥッと鼻から空気を取り込んでいる。目はもう瞑っていた。
「喋りすぎたな・・・」
そのまま寝てしまった。しばらくその場に居ても、もう寝息しか聞こえてこなかった。
で、その老人達は誰のことなんだい?
会わせないでくれも何も、それが誰なのか教えてくれなきゃどうしようもない。
だから僕は何も知らない・・・
自分の部屋に戻った時、妙な感覚に襲われた。
いつもならヤツの頼みなんて聞くつもりないとか思うのに、何故か今回は覚えてる。
頼みを聞いてやろうって気になってた。
自分でもその感情に戸惑い、激しく早紀を求めた。
早紀もまた激しかった。戸惑いを隠そうとすればするほど快感が増していく。
何度果てたかわからない。次第に戸惑いそのものが快楽になっていた。
焦げた早紀の髪の毛を握りしめながら、早紀の炭を擦り付けながら。
僕は変態になっていた。
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